要らないプレゼント

私で確認しないで

会うたびによくプレゼントをくれる知人が居た。
多くは食品が多かったけど、自分が美味しいと思ったお菓子などをプレゼントしてくれていた。
その度に、美味しかったかどうか確認される。
正直、彼女とは味の好みが違うので、美味しくて感動するようなものは無かったけど、そう尋ねられたら”美味しかった”と答えていた。

ある日、前日に購入したというおすすめのパン屋のパンを持って来てくれた。
当然、前日の物なのでしぼんでいて、風味も良くなかった。
でも、せっかく持って来てくれて悪いので”美味しいね”と答えた私。
だけどその場にいたもう一人が、”うーん。。”と正直な感想。
そこで、彼女も一緒にそのパンを食べて”こんなんじゃないのに・・・”と肩を落としていた。

彼女は自分が美味しいと思ったものを、他人も美味しいと言って欲しいというのが分かった。
だから、いつもお菓子などを持って来ていたのだ。
味覚なんて人それぞれだし、自分が美味しいと思ったらそれで良いんじゃないのかな?
でも、自分が美味しいと思ったものは、他人も美味しいと思っているのでちょっと困った。

私はお菓子は大好きだけど、甘ったるいものは苦手。
その事を何度も話していたんだけど、ある日すごく甘ったるいお菓子をくれた。
彼女は濃い味が好きなので、このお菓子を甘ったるいとは思わないのかもしれないけど、私はかなりガッカリした。
彼女は今まで私の話を何も聞いてなかったんだなぁ。と。

彼女と親しくしていたつもりだったので、かなりガッカリした。

プレゼントというのは、相手の事を考えて選ぶもの。
不要なものはゴミになるのに、プレゼントだと捨てにくい。
プレゼントするものは、食べるものやハンカチなどの消耗品、もしくは相手の好きなものが良いと思う。
食べるものも、好みじゃないものだったら次に誰かにあげられる賞味期限の長い物が良いと思う。

ただ、”美味しい”と言って欲しいために、他人に押し付けるのはエゴだと思う。

価値観の違い

彼女は”綺麗、美しい”と思うものも、自分自身の判断が絶対だった。
私とは好みが違うので、彼女が綺麗と思うものは良いと思わなかった。
例えば、有名ブランドの偽物のピアスとか・・
有名ブランドのピアスのデザインは綺麗だけど、その偽物をわざわざ購入して身に付けるのが無粋だし、恥ずかしいし美しくないと思う。
私は同じ価格で、無名ブランドの天然石ピアスの方が素敵だと思うから。

そういう感覚の違いは、私が正しい、彼女が正しいという話ではなく、価値観の問題だ。
価値観が違う相手と付き合うのは悪くないが、その価値観を強要されるのはしんどい。
彼女とはしばらく会ってないが、おそらくそのせいで相変わらず人間関係で苦労している気がする。
”自分はこんなに良くしているのに、相手は分かってくれない”というエピソードが多かったから。

会って嬉しい友人なら、もちろん手ぶらでも全然かまわない。

プレゼントされるのは嬉しいけど、嗜好や趣味に合わないプレゼントを貰ったら処分に困るのが現実。
プレゼントするなら、喜んでもらえるものを。

ひとり言
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