アメリカからの出稼ぎ芸人としての地位がすっかり確立している様子の野沢直子さん。
アメリカに行く前の野沢さんといえば、ダウンタウンとかと出演していた”夢で逢えたら”というバラエティー番組の印象。
でも、ダウンタウンとかウッチャン、清水ミチコ氏のずば抜けたギャグセンスが目立って、正直野沢さんはあまり光ってなかった。(ナンチャンもw)
やはりそこで挫折を感じてアメリカに逃亡されたようですが・・気持ちわかる。
あんなメンバーの中に居たらほとんどの芸人は挫折感じるんじゃないかな・・
最近、野沢さんのyoutubeを見つけて、良く見てます。
特に好きなのは、娘から母に伝える料理シリーズ(笑)
格闘家として活躍している娘さん、真珠さんが野沢さんに料理を教える動画。
真珠さんの料理の手際も良くて、ぐだぐだな野沢さんとの対比が面白い(笑)
真珠さんの凛々しくて美しい顔が好き。そしてやっぱり野沢さんに似ている。
現在お住いのサンフランシスコを案内してくれる動画も好きだけど、やはり家族との動画が楽しい。
野沢さんのYouTube動画を楽しんでいると、野沢さんが出たしくじり先生や金スマに関する動画がおすすめに出て来た。
そこで、野沢さんに”腹違いのタイ人の妹”がいると知ったわけです。
興味をそそられてググってみると、野沢さんが書かれたエッセイが出て来た。
私は韓国在住だけど、kindleならすぐ読める。
即ポチッたわ(笑)
私が野沢直子さんについて知っていることといえば、真珠さんのこと以外は”大和田獏”の歌くらいで(笑)
お祖父様が作家の方だということもこの本で初めて知った。
その血筋を引いてか、文章が素敵でエッセイの中にすごく引き込まれた。
この”笑うお葬式”という本は、野沢直子さんの家族の事が赤裸々に綴ってあるエッセイなのですが、主となっているのは野沢さんの父親の破天荒なエピソード。
そのお父様が次々に事業を起こして失敗していくエピソードにも驚くけど、そんな夫を信じ続けていた野沢さんのお母様の懐の深さにも驚いた。
普通の女性だったら、子供を連れて実家に戻っていると思う。
夫が外に女を作って家に戻って来なくなっても、いつも笑っていたという野沢さんの母親。
野沢さんがいつも明るく笑っているのはそんなお母さんのおかげなんだろう。
タイ人の腹違いの妹との対面はテレビで放映されたみたいだけど、その時の心情とかも書いてあってジーンと来た。
父親が外国に他の家庭を持っていたと分かると嫌悪感や憎悪が膨らんでしまうと思うけど、結局誰も野沢さんの父親の事を恨んでないという。
野沢さんの父親って、破天荒に生きて愛された昭和の大スター、勝新太郎みたいなイメージ(笑)
野沢さんの人生も父親に振り回されたけど、その分沢山色んな思い出がある感じ。
あまり書くとネタバレになるので書かないけど、胸が熱くなる野沢家の物語でした。
破天荒な父親に対するエピソードやそれに対する葛藤、それでも父親を思う気持ちとかが表現されていて引き込まれ、久しぶりにノンストップで読んだ本でした。
野沢さんは小説も書かれているようで、文章の上手さに納得。
テレビやYouTube動画などの印象とは違う一面が見れました。
おすすめの一冊です。
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